~早期発見と予防のために知っておきたいこと~
症状や進行

- 昔の記憶はあるが、最近の記憶が抜ける
- 同じ事を何度も聞く
- 物の置き場所や日付が分からない
- 物盗られ妄想
- 活気・意欲の低下、口数の減少

- 昔の記憶を忘れ、親しい人の顔が分からない
- 食事や着替え、トイレやお風呂などの日常生活が一人で行えない
- 徘徊する
- 攻撃的になる
- 夜間せん妄

- 記憶を完全に失う
- 言語機能や身体機能の低下
➡寝たきり状態
なぜ、アルツハイマー型認知症になるの?
脳にたまる“ゴミ”=アミロイドβ

アルツハイマー型認知症は、脳に“ゴミ”が溜まることが原因とされています。この“ゴミ”とは、アミロイドβという物質で、認知症を発症する25年ほど前から蓄積が始まり、例えば70歳で認知症を発症する場合、40代半ばからアミロイドβが蓄積されると言われています。アミロイドβの蓄積は、生活習慣が大きく影響していることが分かっています。進行とともに、脳の海馬や前頭葉が萎縮し、認知機能が低下します。
アミロイドβが溜まる原因
アミロイドβの蓄積には、過度なアルコール摂取や喫煙、糖尿病が大きく関与しています。これらに加えて、食事や運動、睡眠、ストレスの管理が不十分であると、脳にアミロイドβが溜まりやすくなります。また、以下のような生活習慣もアミロイドβを蓄積させる原因として指摘されています。
歯の手入れをしない

歯周病の原因となる「ジンジバリス菌」が血流を通じて脳に侵入し、慢性的な炎症を引き起こすことがあります。これがアミロイドβの蓄積を促進するとされています。歯が少ない高齢者ほど、認知症のリスクが高いことが分かっています。
夜更かしや睡眠不足

睡眠不足はアミロイドβが蓄積される原因となります。深い睡眠中に脳の老廃物を掃除する「グリア細胞」が活発に働くため、睡眠が十分でないとアミロイドβが取り除かれず、蓄積が進みます。
浴室や台所のカビ

カビは湿度と栄養さえあれば繁殖しますが、これを吸い込むことでアレルギー反応が起き、さらにはカビが脳に達し、アミロイドβの生成を促す「マイコトキシン」という毒素を発生させます。
認知症予防のためにできること
認知症を完全に予防する方法は確立されていませんが、生活習慣を見直すことで発症リスクを抑えることが可能です。以下は認知症予防に役立つ生活習慣です。
食生活の見直し

ビタミンB群やC、E、βカロチンが豊富な野菜や果物を摂取し、動脈硬化やアミロイドβの増加を抑えることができます。また、大豆製品は血中コレステロールや中性脂肪を減らし、認知症予防に効果があります。
適度な運動

運動は生活習慣病の危険因子を取り除き、脳の健康を良好に保つ効果があります。週3回、1回あたり30分以上の運動を目安に行いましょう。特にウォーキングは身体への負担が少なく、有酸素運動としてお薦めです。
7~8時間の睡眠

睡眠不足はアミロイドβが蓄積される原因となります。深い睡眠中に脳の老廃物を掃除する「グリア細胞」が活発に働くため、睡眠が十分でないとアミロイドβが取り除かれず、蓄積が進みます。




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