在宅介護と施設介護、決める前にメリットデメリットについて考えてみましょう!

多くの方が、同じような悩みを抱えていると思います。介護度や資金面といった避けられない問題もありますが、ここでは客観的に考えられる、在宅介護・施設介護のメリット、デメリットについてお伝えします。
介護認定については以下の記事もご参考ください。

介護を受ける側と介護をする側、両方の側面から見ていきましょう
在宅介護を受ける人のメリット
- 家庭環境での生活
- 家族とのつながり
- プライバシーの確保
- 個別対応
- 費用の抑制
家庭環境での生活
在宅介護では、慣れ親しんだ自宅で生活することができるため、精神的な安定や安心感が得られやすいです。自分のペースで生活できる点も大きなメリットです。自宅での生活は精神的な安定感をもたらし、ストレスを軽減します。
家族とのつながり
家族と一緒に過ごす時間が増えるため、親しい人々とコミュニケーションを取りやすく、孤立感が軽減されます。
プライバシーの確保
自宅での生活では、プライバシーが守られやすく、施設での共同生活よりも個人の空間が確保されます。
個別対応
在宅介護では、介護者が利用者の特定のニーズに合わせた介護サービスを選択し利用できるため、個々のニーズに合わせた対応がしやすく、個別のケアが行いやすいです。
費用の抑制
施設介護に比べて、住居費や食費がかからないため、経済的な負担が軽減されます可能性があります。
在宅介護を受ける人にとってのデメリット
- 医療的なサポートの不足
- 生活空間の制限
- 介護の不安定さ
- 社会的孤立
- 家族の負担
医療的なサポートの不足
在宅介護では、施設と比べて医療スタッフが常駐していないため、急な体調変化への対応が難しい場合があります。例えば、急な体調不良や事故に対して迅速な対応が難しい場合があります。
生活空間の制限
家庭の設備やスペースの限界により、必要な介護設備が整わないことがあります。
介護の不安定さ
家族や介護者のスケジュールに依存するため、介護の質や継続性にバラつきが生じる可能性があります。
社会的孤立
家庭での生活では、施設介護と比べて、外部との接触機会が減少したり他者との交流が少なく、社会的孤立感が高まることがあります。
家族の負担
家族に大きな負担がかかるため、介護の質が低下する可能性があります。

続いて、介護をする側のメリット・デメリットを見ていきましょう。
在宅介護をする人にとってのメリット
- 家族との時間を増やせる
- 介護の自由度が高い
- 生活のコントロール
- 費用の節約
家族との時間を増やせる
家族が一緒に過ごす時間が増え、絆を深めることができます。感情的な支援や安心感を提供できる点がメリットです。
介護の自由度が高い
介護者が利用者の特性や好みに合わせた細やかなケアを行うなど、必要なサービスを選択し柔軟に対応できるため、介護の質を高めることができます。
生活のコントロール
自宅での介護では、介護の方針や方法について自由に選択することができ、自分のペースで対応できるという柔軟性があります。
費用の節約
一部のケースでは、施設に比べて費用が抑えられる場合があります。(※ただし、必要な設備やサポートによっては逆に高くなることもあります。)
在宅介護をする人にとってのデメリット
- 時間と労力の負担
- 専門知識の不足
- 経済的負担
- ストレスと健康への影響
時間と労力の負担
在宅介護は24時間体制での対応が必要な場合が多く、介護者にとって大きな時間的・身体的負担となります。
専門知識の不足
専門的な介護技術や医療知識が不足している場合、適切なケアが提供できない可能性があります。また、対応に困った際のサポート体制が不十分です。
経済的負担
介護に専念するために仕事を辞める場合、収入が減少したり、介護に必要な設備やリフォーム、介護サービスの費用などが発生し、経済的な負担が増えることがあります。
ストレスと健康への影響
介護者自身のストレスが増加し、介護者自身の健康が損なわれるリスクが高いです。介護に伴う精神的・身体的な負担が重なることが一般的です。

在宅介護と施設介護、介護を受ける側と介護をする側、どちらにもメリット・デメリットがあります。客観的な判断が難しい場合は、実際に施設見学に行ってみるのも一つの方法です。
在宅介護か施設介護かどちらを選択するべきか、どうやって決めたらよいでしょうか…