介護施設は「一度入ったら一生安心」ではありません。利用者の健康状態や行動、契約違反などによって、途中で退去を求められるケースもあります。入居前に「どんなときに退去になるのか?」を確認しておくことはとても重要です。本記事では、介護施設の退去条件について詳しく解説します。
目次
よくある退去条件とは?
介護施設の退去条件には、以下のような種類があります。
健康状態の変化
医療行為の必要性
施設で対応できない医療行為が必要になった場合
介護度の変化
施設で対応できない介護度に変化した場合

父の病状が進んできたんですが、今の施設で大丈夫でしょうか?



医療的な処置が増えてくると、今の施設では対応できない可能性もあります。早めにケアマネジャーと話し合っておくのがおすすめです。
行動や態度の問題
他の入居者への迷惑行為
他の入居者に対する迷惑行為や暴力行為があった場合
施設のルール違反
施設のルールを守らない場合や、職員への著しい迷惑行為がある場合



最近、母が夜に叫んだり、他の方とトラブルになることがあって…



そのような場合は、認知症専門の施設や医療機関との連携も必要になります。退去になる前に、次の選択肢を考えておくと安心です。
契約違反


費用の未払い
月額利用料やその他の費用を支払わない場合
契約内容の違反
契約時に虚偽の申告があった場合や、契約条件を守らない行為が繰り返された場合
契約書で「退去条件」をしっかり確認しよう


施設との契約書には、「退去事由」について必ず記載があります。
入居前の段階で家族と一緒に確認し、不安な点は質問しておくことが大切です。
まとめ
万が一に備えて「次の選択肢」も考えておく
退去になる可能性をあらかじめ把握しておくことで、いざというときに慌てずに済みます。
医療依存度の変化や行動の変化に備えて、次の施設の候補や在宅介護への切り替えも検討しておくと安心です。
次回は「食事」についてお届けします。
施設内での調理か外注か、食の楽しみを支える工夫についてご紹介します。
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